多摩の人と歴史
高幡不動尊の門前に川崎街道を挟んで「高幡まんじゅう 松盛堂」の大きな看板が見える。古くからこの地に店を構え、高幡不動を訪れる多くの参拝客に土産物の饅頭を販売してきた老舗だ。現当主である峰岸弘氏は、この老舗に生まれた多摩っ子であるが、大学1年生だった昭和54年(1979年)に司馬遼太郎の「燃えよ剣」を読み、大変感銘を受けたという。その時、地元多摩にも、特に高幡不動を菩提寺としている土方歳三のような歴史に残る偉人がいることを初めて知り、歳三に因んだ菓子を作り、その存在を内外にアピールしたいと決意したとの談。卒業直後昭和58年5月11日、歳三戦没から丁度114年経った命日の日に、峰岸氏はついに念願の「歳三まんじゅう」を商品化し、発売にこぎつける。以後10年以上経過した今では、すっかり高幡不動の名物菓子として参拝者や新選組史跡巡りのファンの間に定着している。これは、味覚の探求という努力は当然のことながら、多摩の人として、新選組の事蹟を正しく伝承したいという峰岸氏の熱い熱意の賜物に違いない。 「歳三まんじゅう」、「歳三最中」のパッケージには、峰岸氏の作による次のようなメッセージが記されている。 「激流の中でその石は必死に闘っていた。 |
「歳三まんじゅう」
北海道帯広産の小豆を100%使用したこしあん入りとクリーム入りの2種類。北海道まで歳三と戦をともにした新選組隊士「中島登」が残した歳三の肖像画をモチーフにした人形焼きだ。賞味期間は30日。10代〜20代の若い女性に人気が高い。8個入りで500円。16個入り1000円と価格もお手頃。 |
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「歳三最中」
石田散薬の薬箱をモチーフにした歳三最中は、つぶしあんと白あんの2種類がパッケージされている。賞味期間は7日と短いが、30代〜60代の中年から年配の参拝者に支持を受けている。価格は、8個入り1100円。10個入り1400円。15個入り2000円。20個入り2600円。 |
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発売元 本店 東京都日野市高幡1-1 |
[お知らせ] 「歳三まんじゅう」、「歳三最中」は通信販売で購入することができます。上記本店に電話をかけた後、銀行振込すれば、入金が確認され次第発送されるそうです。 |
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三浦正人 e-mail
: miura@tamahito.com