演劇「新撰組」 |
このページは演劇「新撰組」を制作している「ツールドフォース」の許可を得て掲載しています。 |
【紹介文】 |
「正義はただひとつ。どちらが正しいのか?」 劇団「ツールドフォース」制作による幕末劇「新撰組」は、新選組の滅びの美学を現代風に仕上げた、殺陣あり、踊りあり、歌あり、ゴギャル語ありの楽しいステージだ。歴史考証にこだわって、目くじらをたてる人には多少不向きかもしれない。しかし、現代の若者に理解しやすくストーリーを若干ショートカットし、新選組の女性隊士など架空の人物を登場させてはいるが、新選組の政治的背景や佐幕イデオロギーの基本をデフォルメしているわけではない。約100分のステージは、スピード感あふれるアップテンポの演出に彩られて、観客を飽きさせない。 ストーリーは、近藤・土方・沖田を中心に京都で活躍する新選組を描いており、池田屋事件をピークとして、佐幕派と討幕派の立場が官賊逆転した鳥羽伏見の戦いまでを、時にはギャグを混ぜながら、隊士それぞれの個性を司馬良太郎風解釈で表現している。単純ながら義侠心に厚い近藤勇、冷徹なほどの策略家を演じる土方歳三、明るくやさしいが剣は滅法強い沖田総司という、従来史観を踏襲している。キャストは皆20代と思しき若手の俳優で、見ていてとても清々しい。中でも土方役を演じる嶋田ひろし氏は、とびきり美男子だから、若い女性ファンの人気を集めている。他の出演者には女性が多く、随所に「死んだらいけない」というフレーズが見られることから、この辺に演出者「羽広克成」氏のメッセージを感じる。肩の凝らない現代風ステージ「新撰組」は、普段演劇に縁のない人でも十分に楽しむことができる。 この「新撰組」の後、同じキャストによる「維新士」というステージが用意されている。こちらは、大久保利通や桂小五郎、坂本竜馬を中心にした討幕勢力の悲喜こもごもを表現しているようだ。両方を観劇させ、「どちらが正しいのか?」の答えを観客自身に判断させようという試みのようだ。 チケットのお申し込み・お問い合わせの宛先は・・・ 〒160新宿区新宿1−28−10−701 |
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三浦正人 e-mail
: miura@tamahito.com